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| 豚ロース肉のベジタブルソース |
いろいろな野菜を多く使ったクリームソースです。
生クリームタップリのコクのあるソースに、加熱した野菜の旨味と香りを溶け合わせた一品です。
生クリーム使用なのに何となくヘルシーな感じもするような?雰囲気のある食べて満足感のある一品です。
イタリアはブロードをよく料理に使います。
日本でいうところの出汁ですね。
今回の料理にはブロード・ディ・ヴィテッロ(Brodo di vitello)を使っています。
超簡易版ですが、牛すね肉や牛すじ肉を下ゆでしてアクを取り、薄切りの野菜、香草、粒胡椒と一緒に水で30分ほど静かに煮て、漉して作ることができます。
日本とイタリアの出汁(ブロード)文化
イタリアは「ブロード文化」、日本は「出汁文化」。
この2つは調理法として驚くほど似ています。
ここでは、ブロードと出汁の似ている部分と違う部分を整理してみたいと思います。
ブロードと出汁の「似ている部分」
素材の味を引き出すという調理法が同じ
- イタリア:肉・野菜を水から静かに煮て旨味を抽出
- 日本:昆布・鰹節・煮干しを水から静かに煮て旨味を抽出
料理の根幹を支えるベースとして使う
- イタリア:リゾット、スープ、煮込み、ソースのベース
- 日本:味噌汁、煮物、麺つゆ、鍋、茶碗蒸し
軽さを重視する
- イタリア:軽くてシンプルな味わい
- 日本:軽いのに旨味が深い
※フランスのフォンは重厚で複雑な味わい
ブロードと出汁の「違う部分」
素材の違い
- イタリア(動物+野菜の複合的な甘みとコクのある旨味):牛・鶏・仔牛の肉や骨、玉ねぎ・人参・セロリ、香草等
- 日本(海の旨味:グルタミン酸+イノシン酸の透明感のあるキレの旨味):昆布、鰹節、煮干し、干し椎茸、大豆など
旨味の構造の違い
- イタリア(丸い旨味):肉の甘み、野菜の甘み、骨のゼラチンが合わさったまろやかでコクのある旨味
- 日本(キレのある旨味):昆布のグルタミン酸+鰹節のイノシン酸の透明感があり後味が軽い旨味
調理時間の違い
- イタリア(煮込み文化):肉や野菜の旨味を引き出すため、1〜3時間かけてゆっくり煮る
- 日本(スピード文化):昆布や鰹節の旨味は短時間で出るため、数分〜20分で完成
味の濃度の違い
- イタリア(ブロード):肉と野菜の甘みが溶け込んだ、そのままスープとして飲める濃さ
- 日本(出汁):昆布や鰹節の透明感のある旨味で、料理の中で素材と合わさって完成する味
イタリアのブロードと日本の出汁は、どちらも『素材の旨味を引き出す』という共通の調理法や考え方を持ちながら、使う素材や旨味の構造、調理時間、味の濃度などに明確な違いがあります。
似ているようでいて、まったく違う方向から生まれた2つの食文化。
だからこそ、それぞれの料理に独自の魅力が生まれ続けています。
🍴豚ロース肉のベジタブルソースのレシピ
材料(2人分)
- 豚ロース肉・・・2枚
- セロリ・・・少量
- ニンジン・・・少量
- ズッキーニ・・・少量
- タマネギ・・・0.5個
- ピーマン・・・1個
- EX・ヴァージン・オリーブオイル・・・大さじ2杯
- 白ワイン・・・大さじ6杯
- ブロード・ディ・ヴィテッロ・・・大さじ2~4杯
- レモン汁・・・少量
- イタリアンパセリ・・・少量
- 生クリーム・・・大さじ6杯
- バター・・・大さじ2杯
- 塩・・・少々
- 胡椒・・・少々
- 小麦粉・・・少々
🔄 代用食品のアイデア
・豚ロース肉の代用:鶏ムネ肉、牛ヒレ肉、豚ヒレ肉・ズッキーニの代用:エリンギ、マッシュルーム、キュウリ
・EX・ヴァージン・オリーブオイルの代用:家庭に常備している油
・イタリアンパセリの代用:パセリ、セロリの葉、バジル、クレソン
・白ワインの代用:シャンパン、スパーリングワイン、シェリー酒
・生クリームの代用:豆乳、エバミルク
・ピーマンの代用:パプリカ、シシトウ、万願寺唐辛子
・ブロード・ディ・ヴィテッロの代用:ビーフコンソメ、デミグラスソース、フォン・ド・ヴォー
🌿 食材の旬
・セロリ:通年(ハウス栽培の静岡産)、5~10月(長野産)、ミニセロリ(通年)、6月~10月(芹菜)、ホワイトセロリ(通年)・ニンジン:9~12月(西洋ニンジン)、11~2月(東洋ニンジン)
・ズッキーニ:6~8月
・タマネギ:通年(普通の玉葱)、3~5月(新玉葱)
・ピーマン:6~9月(露地物)
・レモン(国産):10~12月(緑色)、12~3月(黄色)
作り方
1.豚ロース肉の両面に、塩、胡椒を振り、小麦粉をまぶします。2.ピーマンを輪切りにします。
3.ズッキーニは厚めに皮を剥いて、皮の部分を千切りにします。
4.セロリの表面を厚めに剥いて、剥いた部分を千切りにします。
5.ニンジンを千切りにします。
6.タマネギを千切りにします。
7.ズッキーニ、セロリ、ニンジン、タマネギを軽く塩ゆでします。
8.フライパンにオリーブオイルをひいて熱し、豚ロース肉を入れ両面を焼き、余分な油を捨てて、白ワインを加えます。
9.ブロード・ディ・ヴィテッロを加えます。
10.ピーマン、ズッキーニ、セロリ、ニンジン、タマネギを加えて混ぜ合わせます。
11.生クリーム、バターを加え、ソースにとろみが出るまで煮詰めます。
12.レモン汁、みじん切りにしたイタリアンパセリを加え、塩、胡椒で味を調えて出来上がりです。
💡 ポイント:豚ロースの脂を適度に落とし、野菜の甘味と酸味を軸にした軽いソースでまとめる料理です。
火入れとソースのバランスを整えることで、ヘルシーでありながら満足感のある一皿になります。
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